2024年7月28日 UP

ファクタリングは違法?

著者: 金融専門の弁護士 山下市次郎

要点

  • ファクタリングは適切に行われれば合法的な金融取引
  • 法律や規制を遵守することが重要
  • 利用する際は専門家のアドバイスを受けることを推奨

ファクタリングの定義と合法性

ファクタリングとは、企業が保有する売掛金や受取手形を第三者(ファクタリング会社)に売却して早期に資金化する金融サービスです。私の15年にわたる金融法務の経験から、適切に行われるファクタリングは完全に合法であると言えます。

法的根拠

日本では、ファクタリングは主に以下の法律に基づいて規制されています:

  1. 民法(債権譲渡に関する規定)
  2. 商法(商行為に関する規定)
  3. 金融商品取引法(一部のファクタリング取引に適用)

合法的なファクタリングの条件

条件 説明
適切な契約 売り手、買い手、ファクタリング会社間で正式な契約が必要
透明性 取引条件が明確で、すべての当事者が理解していること
法令遵守 関連する金融規制や法律を厳守すること
適正な手数料 過度に高額な手数料を請求しないこと

注意すべき点

私が扱った案件の経験から、以下の点に特に注意が必要です:

  • 不透明な契約条件を提示するファクタリング会社には要注意
  • 過度に高い手数料は、場合によっては利息制限法に抵触する可能性あり
  • 債務者(支払い側)への適切な通知が必要

まとめ

ファクタリングは、適切に行われる限り合法的な金融サービスです。しかし、その複雑性から、利用する際は十分な注意と専門家の助言が不可欠です。不明な点がある場合は、金融の専門家や弁護士に相談することを強くお勧めします。

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的アドバイスを構成するものではありません。具体的な法的問題については、資格を持った弁護士にご相談ください。


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